企業の語学研修成功の5ステップ:その4 学習風土を定着させる
Rosetta Stone社が世界中の200以上のエグゼクティブへの調査をもとにまとめたホワイトペーパー「語学研修成功の5ステップ(原題:“5-STEP GUIDE to Successful Language Training”)」は、4つ目のステップとして「学習風土を定着させる」ことを挙げ、具体的なTipsをリストアップしていますので、本記事にてご紹介します。
学習が続かない社員へ何度も声かけせねばならず、苦労している。会社のグローバル化に貢献できる語学研修にしたい。そんなご担当者様は、ぜひヒントになさってください。
会社の変化に対応できる、柔軟な方法を選ぶ
- 学習目標を発展させる
- ビジネスニーズの変化に柔軟に対応できる方法を選ぶ
体制変更やビジネス方針の変化で語学研修が中断してしまっては、社員のモチベーション以前の問題です。
一度設定した学習目標が、放置されて現状にマッチしないものになっていないでしょうか。事業の拡大で受講者が各拠点に散っても、全員が同じ質の研修を受講し続けられるでしょうか。
学習目標は常に事業目標に沿ったものになっているかチェックし、必要があれば変更します。会社の変化に柔軟に対応できる方法を探す、となると難しく感じるかもしれませんが、例えばRosetta Stoneのようなオンライン語学プログラムは、受講者を効率的に管理できる機能が備わっているので、受講者の増減や異動、学習目標の変更があっても簡単に対応可能です。
学習者にメリットがある正式な仕組みや制度を作る
- 語学習得を全社で正式に奨励する
- 人事考課や昇進条件に語学の学習成果を反映させる
- KPIをトラッキングする
- どこでも学習可能にする
この部分については、最初のステップでも“語学研修で成果を上げている企業の多くが、社員の育成計画や昇進条件に語学力も含めたり、KPI(重要目標達成指標)を測定したりすることで、語学研修を重要な事業戦略の一つとして位置づけている”とご紹介しました。
「語学教育を推進する」というトップメッセージを社内外に発信している企業が多くみられます。このメッセージに実効性を持たせるには、語学で学習成果を出している人がきちんと評価され、日々の業務やキャリアパスに具体的なメリットがもたらされる明確な制度や仕組みを作る必要があります。
語学の習得に熱心な社員がどんどん昇進し、新しいチャンスを与えられてキャリアを築いているのを他の社員が目の当たりにすれば、語学に対する意識が自然に変わってくるはずです。
最後に
学習風土を醸成するポイントは
- 会社が変化しても継続できる、柔軟な方法を選ぶ
- 学習成果を上げている社員がメリットを得られる正式な仕組みや制度を作る
の2点にまとめられます。
語学を習得するのが当たり前の社内風土が醸成されれば、もうあなたが「口うるさい人事担当者」になる必要はありません。
そのためにも、まずは現在採用を検討している、もしくは利用中の語学製品やサービスは、将来ビジネス形態が変化した場合でも調整できる要素があるかを考えてみましょう。また、人事考課や人事育成計画に、語学の要素を盛り込めないかを、経営層の方と一緒に検討するのはいかがでしょうか。
次回はいよいよ最後のステップをご紹介します。お楽しみに!
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「企業の語学研修成功の5ステップ」全5ステップ目次
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